タイ住宅業界初!最先端VRテクノロジーがすごかった件

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  • 2023年8月3日
最新テクノロジーダラケ!!新進気鋭の不動産イベントへ行ってきた



バンコク流行の発信地Siamで最も大きなショッピングモール「Siam Paragon」、ここで6月22日から25日まで、大規模な不動産イベントが行われました。主催者は ANANDAグループ。「2014-2015年におけるコンドミニアム合算売上高第1位(HPより)」にもなった、タイで新進気鋭の不動産グループです。

本イベントではタイ語に加え、英語、日本語、中国語なども使用されておりました。どうやらタイ人の居住目的だけではなく、海外からの投資を行う人の集客も見込んだイベントのようです。様々な国籍の方がいらっしゃり、見た目にもインターナショナルな雰囲気のイベントでした!

またこちらの企業は、新しい流行を取り入れることに熱心であることでも名が知られています。イベント内でも、大型タッチパネルでの説明や人の動きに反応するディスプレイなどがあり、来場者の方々を楽しましていました。もちろん僕も大人気なく一つ一つの最新技術に大はしゃぎしてしまいました笑



メインイベントは仮想空間での住居見学




このイベントでは、「住居用VR」が目玉の一つとしておかれていました。上記の写真でわかるように外のイベント広告に最も大きく打ち出されており、この企業のテクノロジーへの強い関心が見てとれますね。本物さながらの居住空間をVR(バーチャルリアリティ)で表示し、生活した時の雰囲気を感じてもらおうという試みです。

部屋の内部、マンションの周りの庭、プールなどをVR内で歩き回ることができ、中の雰囲気から外の風景まで忠実に再現されていました!!歩く以外にもしゃがんだりという動作にも反応し、プールの中でしゃがむ動作をした時にはまるで水にもぐったかのような景色の変わりようでした。これを見ていた観客たちからWow!!」と、驚きの声がもれていたのは印象的なシーンです。

VR開発企業のトップに聞く!タイ人エンジニアのレベルはいかに??




イベントステージにはこのVRを作成した企業の社長が登壇されました。立っていたのはなんと日本人!そう、実はこのVR開発をした企業の社長は日本人なんです。

(ご紹介)
高山智至(たかやまさとし)さん、大手人材業界にてタイ・中国での事業部の立ち上げを経験し、その後タイ現地にて「Techno Brave Asia Ltd」を設立、現在CEOとして活躍をされている。スマートフォンアプリからVR、AR、WebデザインといったIT領域において、幅広く事業を展開しています。東奔西走されてる合間に、少しだけお話を聞かせていただきました。

ーー今回のプロジェクトはどのような形でお話が進んだのですか?

高山さん:ANANDA社からは、VRによってあたかも自分がその部屋にいるようなリアルに近いモデルルームを作りたいと、相談がありました。弊社がVRでゲームなどを作っていたこともあり、その経緯もあって先方からご連絡をいただいた形ですね。私たちもVRでよりリアルを追求したいという理念に共感し、力を入れて開発をさせていただきました。約3ヵ月半ほどという、タイトな開発期間だったのですがエンジニアたちが非常にがんばってくれて、無事完成品をお披露目することができました。

ーーANANDA社のほうからオファーがあったんですね!しかし、日本人と開発を行うほうがスムーズにできるのでは?と素人目には考えてしまいます。実際、日本人とタイ人の技術力の差はあるのでしょうか??

高山さん:実際皆様が思っているよりも、タイ人の開発技術のレベルは高いと思います。特にデザイン系やクリエイティブ系のエンジニアの技術が頭ひとつ抜けているなと私は思います。先日まで日本へ行っていたのですが、そこで日本最大のVRイベントにも足を運ばせていただきました。そこで感じたのは、VRの分野においては日本でも十分戦えるレベルにあるのではないかということです。実際今回このプロジェクトでの開発はすべてタイ人が行いましたが、今後日本向けのプロジェクトにもチャレンジしていきたいです。

ーーなるほど。今後もタイの技術力はもっと発展していきそうな気がします。では、最後に今後の高山さんの今後の展望をお聞かせください。

高山さん:今はアメリカや、日本といった技術先進国と思われている国から、テクノロジーが発展しています。しかし私はここタイから、新しい技術プロダクトを発信していくことでタイの技術力の高さを世界に広めていくことが、現在の我々の目標であり、展望です。VRはもちろん、弊社ではアプリやWebデザインも手がけておりますので、それらの分野でもタイの技術やデザインが先進国で認知されるまでタイ人のエンジニアとともに盛り上げていきたいですね。それほどにタイのエンジニアは優秀だと私は思っております。

実際にレベルの高さを体感してみた


インタビューの後、実際に我々もVRで体験をさせていただきました!歩くと実際に同じ距離をVR内で動くことができるのにくわえ、両手に持ったコントローラを扱うことで窓の開閉や一瞬で様々なところに移動できるなども可能なんです!まさにその場にいるような感覚で、自分が生活するかもしれない住居を周ることができました。ゴーグルをつけている間、日本語で「うぉー!」「やばっw」「すげー!!!」と連呼していたせいでで、ゴーグルをはずすと周りのタイ人エンジニアさんにめっちゃにやにやされていたのもいい思い出です。

 

不動産の未来、タイのテクノロジーの未来は明るかった!!!


人生1度の大きな買い物といえる不動産には納得のいく決断をしたいものですよね。しかし今現在では、内覧のために外出し、いろいろな住居に赴くのは手間も時間もかかってしまいます。もうここでいいかという気にさえなることもあるかもしれません。しかし近い未来、VRですべての住居を見ることができるようになったらどうなるのでしょうか。想像してみてください。ただお店に行くだけ 、もっと先には自宅で何件もの内覧が済んでしまうことさえ可能になるでしょう。さらに建設予定や建設途中の「今はない住居」にも内覧を行うことができてしまうんです!

この未来明るいVR技術がここタイでさらに進化しているのだ。

日本でも昨年がVR元年と呼ばれ、多くの企業が着手を始めたそうです。しかし同じタイミングで今、タイの企業が新しいテクノロジーに対し挑戦し続け、世界基準の技術力を追い抜こうと努力しているのをこのイベントでひしひしと感じました。開発時期というスタート地点はほぼ一緒なのではないでしょうか?そうであれば今後タイが最先進国になる日もそう遠くないかもしれないです。

次に僕たちが使う新しいテクノロジーはMADE IN THAILANDかもしれない。
そう思うとタイで生活するのがますます楽しくなってきました!!